2009.04.22
皮膚病と脱毛症 ⑬
皮膚の主な病気
小児のアトピー性皮膚炎 ⑦
小児でも、乳幼児と幼小児で皮膚炎の症状が違います。
乳幼児では、顔、特に頬が赤くなり、小さなブツブツが出ます。ジクジクすることもよくあります。頭では黄白色の厚いフケのようなものがみられます。 時に、首、胸から全身に広がります。体の皮膚の乾燥感をみることもあります。痒みがあります。
乳幼児期に自然に治ってしまう場合と、そのあと幼小児期の型に移行する場合があります。
幼小児期のアトピー性皮膚炎は、乳幼児期から引き続いて起こる場合と、乳幼児期の症状が゜治まった後、しばらくして出てくる場合があります。一部はブツブツジメジメしますが、全体としては乾燥した皮膚炎です。
全身の皮膚も乾燥気味で、少しザラザラした感じになることもあります。ひじやひざの裏、手、足などに苔癬化(皮膚が厚くなって表面が粗くなった状態)が起こります。
幼小児期には耳切れを起こすこともあります。痒みが強く、引っ掻き傷をつくることもしばしばです。
成長につれて良くなることが多いですが、一部の人は成人型アトピー性皮膚炎に移行します。
アトピー性皮膚炎の原因は、現代の西洋医学でもよくわかっていません。アトピー素因という遺伝的体質が関連していることは間違いありません。
アレルギーの原因を食物、たとえば卵白、母乳、牛乳、澱粉とする考え方もありますが、これらを食べても必ずしも悪化しません。アトピー性皮膚炎と食べ物との間には一定の関係はありません。個々の場合について、こまかい注意をはらうことが大切で、一律に食事制限をして、発育を妨げ、かえつて湿疹を治りにくくしていることも少なくありません。つまり、食べさせてみて、それで湿疹が悪くなったとき、はじめてそれをやめればいいのです。
痒いためによくかきますが、このかくという行動が皮膚症状を悪化させます。かくことをやめるだけでアトピー性皮膚炎はかなりよくなります。
小児はかいては駄目といっても、特に夜、寝ているときには自然と引っ掻いていますので、爪をいつも短く切っておくことが大切です。
それから引っ掻いたところから細菌が入ったりしないように、毎日、お風呂に入り、肌を清潔にしておくことや、手をよく洗い爪の中なども清潔にしておくこともアトピー性皮膚炎を悪化させなす方法です。
西洋医学の皮膚科では、治療には副腎ステロイド軟膏を使用しますが、成長阻害をおこしますから、長期の副腎ステロイド軟膏の使用は控えましょう。
アトピー性皮膚炎の人は、石鹸やボディソープで体を洗わずに、お湯だけで手で撫でるようにしましょう。またナイロンタワシも使用しないようにしましょう。
お風呂のお湯に粗塩を一掴みくらいを入れて、入浴すると良いと思います。さらにハーブのミントオイルを少し入れて入浴すると痒みが治まります。痒みで困ったときは、濡れタオルにミントオイルを付けて、痒みの有るところへそのタオルを当てていますと、痒みが治まります。
刺激物や油っこい食物は控えましょう。砂糖や合成甘味料の摂取は極力控え、野菜を多く摂りましょう。
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新家庭の医学 時事通信社著参考