2024.07.10

発毛のための腸内環境とは?何の食材が効果的?

体内の状態は頭皮環境に影響を及ぼし、特に腸内環境と大きく関係していることをご存じでしょうか?

腸内環境が悪玉菌に支配されると体の免疫力は著しく低下し、さらに皮膚のバリア機能も低下して、感染症にかかりやすくなります。

 

このような状態が続くと、毛穴から細菌が入り、さまざまな脱毛症を引き起こす怖れが出てきます。

今回は、発毛するための腸内環境づくりについてご説明します。

 

脱毛につながる腸内環境とその原因とは?

腸内環境が悪くなると、体の免疫力が低下します。

それにより毛穴から細菌が侵入し、脱毛が起こることがあるのです。

では、脱毛につながる腸内環境とはどのような状態なのでしょうか。また、腸内環境が悪化してしまう原因は何なのでしょうか。以下で詳しく解説します。

 

脱毛につながる腸内環境とは?

腸内環境が良い状態とは、腸内の善玉菌が多く、悪玉菌が少ない状態を指します。

腸内細菌は、大きく善玉菌・悪玉菌・日和見菌の3種類に分けられます。

中でも日和見菌は、善玉菌が多ければ善玉菌のほうにつき、善玉菌と同じ働きをします。反対に、悪玉菌が多ければ悪玉菌のほうにつき、悪玉菌と同じ働きをしてしまうのです。

 

通常であれば、善玉菌・悪玉菌・日和見菌の割合は2:1:7です。しかし、何らかの要因で悪玉菌の割合が善玉菌の割合を超えると、腸内環境は一気に悪玉菌優位の状況に変わります。

代表的な悪玉菌にはウェルシュ菌やブドウ球菌などがありますが、名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

 

これらが増えると、腸内の食物を腐らせ、産生された腐敗毒素が体中に行き渡ることになります。

この状態は、いわゆる食中毒や酷い下痢の症状と同じです。

 

腸内環境が悪くなる原因とは?

腸内環境の良し悪しには、摂取した食べ物が直結します。

身近な行動で原因となるのは、砂糖や動物性脂肪のとり過ぎです。

砂糖を多く含んでいる食べ物にはジュースやお菓子が、動物性脂肪を多く含んでいる食べ物には肉類や乳製品が挙げられます。

 

少量なら問題ありませんが、これらばかりを食べていると悪玉菌が増え、免疫力が低下するとともに皮膚病にかかりやすくなってしまいます。

一方、善玉菌が増える食べ物は野菜や海藻などの食物繊維です。

砂糖や動物性脂肪をとり過ぎている方は、これらを十分に摂取していないことも多いため、腸内環境がますます悪化してしまうでしょう。

 

砂糖や動物性脂肪のとり過ぎや食物繊維の不足により、悪玉菌が増えて全身に巡ってしまうことで、脱毛の原因となる免疫力の低下を招きます。それが皮膚のバリア機能の低下や細菌感染などにつながってしまうのです。

 

発毛するために!腸内環境の整え方とは

腸内環境には、食べ物が最も大きな影響を与えます。

そのため、普段の食生活を意識して改善することが、腸内環境を整える一番の近道なのです。

ここでは、おすすめの食事について和食と納豆の2つに焦点を当て、その理由と食べ方について解説します。

 

和食を中心とした食生活にしよう!

普段の食生活について、和食かパン食かと聞かれたらどちらと答えますか?

腸内環境が悪いという自覚があり、パン食だという方は、まずは和食に切り替えましょう。ご飯と味噌汁を中心にし、酢の物や漬け物などの発酵食品を日頃から摂り、海藻類も食べるようにします。

 

和食は、栄養を満遍なく摂取しやすい食事です。5大栄養素である炭水化物・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラルは、和食の中で以下の食べ物に含まれています。

 

栄養素
  • 含まれている食べ物
・炭水化物 ・米
・タンパク質 ・肉、魚、味噌
・脂質 ・肉、魚
・ビタミン ・野菜、漬物
・ミネラル ・海藻類、きのこ類

 

このように、和食は満遍なく栄養を摂取できるため、腸内環境を良好な状態に保ちやすくなります。

 

しかし、和食が体に良いからといって、パン食を控えるべきという結論にはつながりません。パン食の何が腸内環境に悪影響を及ぼしてしまうのかというと、パンに含まれているグルテンです。

パンだけではありません。ラーメンやパスタなどの小麦食品にはグルテンが含まれており、もちもちとした触感を生み出してくれます。しかし、グルテンは摂取し過ぎると腸にへばり付き、消化吸収を阻害してしまうのです。

 

グルテン自身も消化されにくい性質を持つことから、腸内に蓄積されてしまい、腸内環境のみならず体にもよくありません。そのため、パン食の方は和食に切り替えるべきなのです。

理想的な和食のメニューとしては、白米に味噌汁、海苔、焼き魚や小魚(シラス)、玉子焼き、野菜のおひたしです。

まずは白米を主食にするところから始めてみましょう。

 

納豆を食べよう!

納豆は、嫌いな方も多い食べ物ですが、腸内環境には非常に良い影響をもたらします。

なぜなら、納豆を生み出す納豆菌そのものが善玉菌だからです。

納豆を取るようにすると、腸内環境はいつも善玉菌が多い状態となります。そして免疫力の向上とともに皮膚のバリア機能も向上して、細菌に侵されにくくなり、細菌性脱毛症になりにくい頭皮状況が出来上がるのです。

 

また、ナットウキナーゼという言葉を聞いたことがある方もいるかもしれません。ナットウキナーゼとは、納豆のネバネバのもととなる酵素で、血栓融解作用があります。

納豆には他にも、血液をサラサラにして流れを良くする血流改善効果、腸内の善玉菌を増やし悪玉菌を減らす整腸作用(プロバイオティクス)、カルシウムの吸収を促進して骨を強くする骨粗鬆症を予防する効果、菌の繁殖を抑える抗菌効果、抗酸化効果など多彩な健康効果があるといいます。

 

納豆のにおいやネバネバが苦手な人は、醤油を掛け刻み海苔を振り掛けて食べると、においやネバネバが気にならなくなります。納豆菌は高熱に弱いため、40度前後くらいまでの温度状態で食べるようにしましょう。

 

まとめ

細菌性脱毛の予防や発毛ケアをするときは、腸内環境を善玉菌が多い状態にすることが重要です。

砂糖や動物性脂肪のとり過ぎは腸内環境を悪化させるため控えましょう。また、腸内環境を整えたいのであれば、和食を中心とした食生活を意識しましょう。

 

特におすすめの食べ物が納豆です。

発毛以外にも、健康に良い影響があるので、ぜひ積極的に食事に取り入れてください。

ワールドヘアサイエンスでは、脱毛・発毛に関する相談を受け付けています。

 

年齢に関係なく、少しでも髪についてお悩みがある場合はワールドヘアサイエンスまでご相談ください。

 

「世界発毛科学研究所」

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発毛理学博士 伊藤勝文

子供や女性の薄毛や脱毛症の発毛アドバイス

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