2009.06.17

皮膚病と脱毛症⑱/皮膚掻痒症

皮膚掻痒症 


 皮膚に発疹をみとめないが、激しい皮膚の痒みをうったえるものを、一般に皮膚掻痒症と呼んでいます。
 皮膚掻痒症は高齢者で皮膚が痒くなる、全身が痒くなる、体の一部が痒くなる。の三つのタイプに分けられます。
 老人性皮膚掻痒症は、皮膚が乾燥するために起こり、下肢、腰、腹部が痒くなることが多いものです。
 乾性肌の鮫肌(さめはだ)=魚鱗癬の人にも同じように起こります。冬に目立ち、暖かくなると治ります。
 全身が痒くなるタイプは、全身病の人にその前駆症としておこることがあります。白血病、悪性リンパ腫、癌、糖尿病、肝臓病、腎不全、甲状腺の病気、痛風などのときです。
 一般の痒み止めの薬が効かないのが特徴です。このようなときは、できるだけ早く医師の診察を受けることが大切です。
 老人性の全身が痒くなっているときに、頭皮も異常に痒くなる人がいましたが、全身の皮膚の乾燥の上、喫煙やいつも寝るのは
午前2時という生活を続けている事も、免疫力低下をもたらし頭部常在菌のバランスを崩し、激しい痒みを引きおこしていることも十分に考えられます。
 皮膚の状態は、体の様々な病気を知る上で、とても大切なことです。ただ全身が痒いくらいと軽く考えずに、上記の病気が原因となることもありますので注意をしましよう。                     「新家庭の医学 時事通信社著 参考」


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