2009.03.10
リンパ/健康/脱毛症/発毛/育毛/⑩
リンパと健康、薄毛・脱毛症
内閣府認証NPO法人 日本自然医療協議会 正会員
新リンパ療法師
(新家庭の医学 時事通信社著書、参考)
リンパ管・リンパ節の病気
リンパ節炎
* さまざまな細菌やウイルスが体内に侵入してリンパ節に炎症を生じる病気です。
* 足の傷や水虫が化膿して鼠径部のリンパ節が腫れたり、手の指にひょう疽(根が深く膿みを持つもの)ができて腋下リンパ節が腫れたりする急性のものでは、原因となる傷を治すことが大切で、あわせて抗生物質を投与します。
* リンパ節が化膿して膿をもつようなひどい場合には、外科的に切開することもあります。
* 猫に引っかかれた傷や、淋病による感染のこともあります。
* ウイルス感染としてよく知られているものに、伝染性単核球症があり、EBウイルスによる経口感染といわれています。小児は軽症で発熱期間も短く、成人の場合は二週間前後持続する発熱があり、頸部を中心に全体的なリンパ節の腫大がみられ、血液の検査で変形した異型リンパ球が10%以上含まれたリンパ球の増加がみとめられます。自然に良くなるため対症療法を行います。
* 結核や梅毒、寄生虫(トキソプラズマ)などによる感染では、リンパ節の炎症が慢性的に続きます。
特に、結核性リンパ節炎は頸部に痛みのないリンパ節が数珠状に腫大し、時に自壊して瘻孔=ろうこう(自然に皮膚に孔があくこと)を形成します。
* 胸部エックス線検査で異常ない例もあり、悪性腫瘍の転移も考えられるため、高齢者ではリンパ節の組織を一部取って調べることもあります。
* 頸部のリンパ節腫大は悪性リンパ腫という病気のこともあり、十分な検査が必要です。