2024.05.14

大病がなぜ脱毛症の原因に?

脱毛が発生する原因は1つだけではありません。病気やストレス、食生活など、様々な原因が考えられています。

時に、大病を患った影響で脱毛が起こることがあります。

脱毛を起こす大病とはいったい何でしょうか。そして、なぜ大病を患うことで脱毛が起きてしまうのでしょうか。

また、脱毛には免疫力も関係してきます。

今回は、脱毛の原因になり得る大病、免疫力と脱毛の関係性、脱毛が起きる可能性のある病気について解説します。

 

大病とは?脱毛原因になり得る?

大病とは、文字通り大きな病気のことを指しており、命を脅かす病気として知られている「がん」や「脳卒中」などが該当します。そして、この大病は脱毛症に大きく関係してくるのです。

 

例えば、内臓の病気は髪への影響がすぐに現れます。肺病は病気自体が軽く済んでも、髪が細く毛量が少なくなり、髪が成長しない可能性があります。

腎臓病の場合は全体の毛量が減る場合があります。毛が透けた状態になったり、毛髪が長く伸びなくなったりして、弱々しくみえることもあるでしょう。

 

他にも、インフルエンザや急性肝炎といった病気の影響で高熱が何日も続き、熱が下がった後、全頭脱毛になる場合があります。

これは「中毒性脱毛症」と言われています。高熱が続いたことで強いストレスを感じた上に、栄養が十分に摂取できず、髪の毛に栄養が行き渡らなかったために起こる脱毛です。

 

また、大病の治療をするために飲む薬の副作用によって、脱毛症になる恐れもあります。薬の副作用によって脱毛症が起こった場合、髪に元気がなくなり、パサパサしてきます。また、やたら抜け毛が多くなる症状が現れるでしょう。

 

免疫力も脱毛に関係する

大病にかかると、高熱が出ることで激しく体力を消耗するため、免疫力の低下が起こります。

免疫力が低下している状態だと、頭部常在菌叢や腸内細菌叢の悪玉菌が増殖して色々な細菌が身体に入ってきます。こうしたことが引き金で円形脱毛症になり、多発性脱毛から全頭脱毛症になることも多くある事例です。

 

さらに、命に関わるような深在性真菌症になると、真菌が肺などに入って呼吸困難を起こし、衰弱して大変に危険な状態になります。

真菌はあらゆるところに存在しています。免疫力が正常に働いていれば、真菌の影響を受ける心配はほとんどありません。しかし、大病を患い免疫力が低下することで、こうした病原性真菌や、普段は何も悪さをしない表在性真菌が脱毛症の原因となってしまうのです。

表在性真菌は表皮や髪の毛など、人間の体にごく普通に存在する真菌です。しかし、ステロイド剤の副作用で表在性真菌症を起こす可能性があり、免疫力が低下している際は恐ろしい真菌になります。さらにステロイド自体の影響でも、脱毛症になることがあるとされています。

 

また、大病にかかると、過剰な免疫反応を抑えるため免疫抑制剤を服用することがあります。免疫抑制剤はその名の通り免疫力を低下させる薬なので、その副作用として細菌感染が起こる可能性は拭えません。毛穴や汗腺、脂腺、口、喉などのあらゆるところから、細菌やウイルスが身体の中に入ってきます。

そうして入ってきた細菌やウイルスの影響で、脱毛症は全身性脱毛症になるのです。これは薬(化学物質)の副作用のため、残念ですが発毛の手立てはありません。

 

脱毛が起きる病気には何がある?

大病とまでは言わずとも、病気によって副次的に引き起こされる脱毛については、その病名や症状について知っておきたいところです。

以下が、脱毛が症状として現れることがある病名とその主症状です。

 

バセドウ病

この病気は、喉仏の下にある甲状腺機能の異常によって甲状腺ホルモンが過剰に作られることで、新陳代謝が活発になりすぎてしまう自己免疫疾患です。

主症状は甲状腺の腫大や眼球の突出、動悸、頻脈、冷や汗、微熱などです。

脱毛症も併発することがありますが、抜け毛が多くなった程度から円形脱毛症の発症までと、症状の幅は広いと言えるでしょう。

 

膠原病

膠原病は、関節リウマチやシェーグレン症候群などの、皮膚や血管に炎症を起こす病気の総称です。この中でも特に全身性エリテマトーデスや全身性強皮症で脱毛が起こりやすいとされています。

部分的に髪の毛が抜ける場合もあれば、全体的に抜けてボリュームがなくなる場合もあります。

 

梅毒

梅毒は性感染症で、進行度によって症状が変化します。

感染から1ヶ月~数ヶ月で全身に赤い発疹が現れますが、この時に脱毛が起きる場合が多いです。

梅毒で特徴的な脱毛は、頭皮全体でまだら状に髪の毛が抜けるというものですが、その1パターンだけではありません。一般的な円形脱毛症やAGAの様相が見られることもあります。

 

まとめ

大病にかかったり高熱を出したりすると、脱毛が発生することがあります。また、大病とまでは言わずとも、脱毛症が副次的に現れる病気や、薬の副作用で脱毛が起きる場合もあります。

 

ワールドヘアサイエンスでは、脱毛・発毛に関する相談を受け付けています。

年齢に関係なく、少しでも髪についてお悩みがある場合はワールドヘアサイエンスまでご相談ください。

 

「世界発毛科学研究所」

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発毛理学博士 伊藤勝文

子供や女性の薄毛や脱毛症の発毛アドバイス

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