2008.07.19

男性用かつら④

 先日、お電話いただいたお客様と、今日お会いしてきました。
25年も経っていますと、人間は容貌も大きく変ります。
 しかし、心の信頼関係がありますと、とても懐かしさを感じます。
やはり、どんな時でも誠実に生きてきていくことは大切です。
 こうして、また気持ち良くお合いできることは、とても嬉しいものです。現在、ご使用の「男性用かつら」は、他社で買われた、全頭用かつらでしたが、天頂部だけが薄毛なのに、全頭用では、特にこの時期暑くて堪りません。
 ベースの材質は硬く、厚みがあり、毛質はガサガサで、見るからに「かつら」と分かってしまいます。
 どうして、このような不自然で違和感のあるものを買ったのか、詳しくは、お話くださいませんが、これでは困るのも良く分かります。
 どこのメーカーかは、わかりませんが、もっと良心と技術力を持って、プロとしての、仕事をして欲しいと思います。
 商売だから、自分さえ儲かれば、何をしても良いなどと、そんな風潮が蔓延している日本ですが、これは、資本主義の悪い弊害です。
 そうして儲けたところで、人に喜んでいただき、尊敬されるものでなければ、結局虚しさだけが残ります。
 「かつら業界」は、歴史が浅く、また長く技術者として、仕事を続けている方が少なく、そうしたことも不自然で、使いかっての悪いものが出回る、原因の一つだと思います。