2009.09.21

突発性脱毛症 ③

突発性脱毛症 ③


 染毛剤の次に多い突発性脱毛症パーマ液の化学物質による、接触性皮膚炎を原因とするものが多いようです。
 一般的なパーマ液は、一剤でチオグリコール酸アンモニウムを使用します。パーマの原理は、この化学物質を利用して、毛髪の組織であるシスチン結合を壊し、ロッドと呼ばれる丸い棒に毛髪を巻きつけ、一時おいてから二剤または二液として臭素酸ナトリウム、または臭素酸カリをもちいて、再びシスチン結合をさせるということが、パーマをかけるということになっています。
 では何故、パーマによる突発性脱毛症が起きるのでしょうか?
チオグリコール酸ナトリウムは、シスチン結合と呼ばれるタンパク質を破壊する作用を持っています。それだけではなく時間の経過とともに、このチオグリコール酸ナトリウムは、タンパク質をどこまでも壊します。
 ですからパーマ液の一剤は、頭髪につけてからの使用時間が決められています。
 15分以上は、毛髪や頭皮に付けておいてはいけないのです。
ストレートパーマも原理はまったく同じで、一剤でチオグリコール酸アンモニウムを使用して、ロッドの代わりに板状のパネルを用いて、縮毛を延ばして二剤または二液として臭素酸ナトリウム、または臭素酸カリで、その延びた状態を固定化するものです。
 15分といってもダメージ毛は、毛髪が溶けてしまうほどに、もっとひどくなります。ですからより短い時間にしなければなりません。
 しかし頭皮は、その方の皮膚の個人差により、深く浸透したチオグリコール酸ナトリウムが、毛根そのものを破壊してしまいます。
 プロの理・美容師でさえも、この怖さを理解していない人がいます。ましてやインターン生やスーパーで買ってきて安易にご自分でパーマをかける方は、こうした恐ろしさを知らない故に、突発性脱毛症になることがあるのです。

①第一剤を塗布後、ドライヤー、ウォーマー、スチーマー、遠赤外線により加熱してはいけません。

②高温パーミングアイロンを使用してはいけません。


 


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