突発性脱毛症　⑪

発毛治療

2009.10.06

突発性脱毛症　⑪

　甲状腺機能低下症や高熱が何日も続いたり、出産などで産後の状態が思わしくなく、なかなか元の体力が回復しない中に、免疫力低下をもたらします。
　そうしますと、頭部常在菌のバランスを崩し、真菌や白癬菌が異常に繁殖します。
　その上、洗髪を怠っていますと、頭皮の角質の中や毛根に、その真菌・白癬菌が入り込むことがあります。
　健康な体や、いつも頭皮を清潔にしている時は、さほど心配はないのですが、上記のような条件が重なりますと、毛根から入った真菌に顆粒球作用して、活性酸素を出して殺そうとします。
　このとき毛乳頭が活性酸素により一時破壊され、毛髪の育成が阻止されます。
　これが突発性脱毛症を引き起こすことになるのです。
また低体温症の方も、突発性脱毛症になる危険をいつも孕んでいます。
　私は、こうした自身の理論の研究結果の元、発毛・育毛用のヘアケア対策として、化学物質を使用しないヘアケアシャンプーＤタイプで、頭皮の頭部常在菌バランスを整えます。ヘアーローションＺで、確かな回復実績を出してきました。
　化学物質で頭部常在菌を殺しますと、頭皮を保護している良い菌まで殺してしまい、かえって痒みが出たり、悪化します。薬局で販売している殺菌をする薬用シャンプーは危険だと思います。化学物質により細菌を殺す方法は、その薬用シャンプーの成分を見れば分かりますが、発がん性があるとも言われているものが入っています。
　また、硫黄系のフケ止めシャンプーも頭部常在菌の正常バランスを大きく崩しますから使用は止めましょう。
　真菌や白癬菌はカビ菌ですから、一度角質や毛根の中に入り込むと除去することは大変にやっかいです。
　皮膚科医では、こうした場合内服薬や副腎皮質ステロイド軟こうを使用しますが、副腎皮質ステロイド軟こうは長期間使用しますと、免疫力の低下を招いたりするといわれています。
　それに真菌や白癬菌には、この副腎皮質ステロイド軟こうは効果はありません。
*{　詳しくは、私の著書「やってはいけない育毛・発毛法」、現代書林より発刊、または電子書籍もあります。ご覧下さい。}