2009.07.02

皮膚病と脱毛症⑳/皮膚掻痒症③

皮膚掻痒症 ③


 皮膚掻痒症には、からだの一部分だけが痒くなるものがあります。
女子陰部の陰部掻痒症、肛門周囲の肛門掻痒症などです。
 乳首が痒いこともあります。限界皮膚掻痒症のうちで、陰部掻痒症の原因としては、内分泌腺(特に卵巣)障害、月経、更年期に併発してくるもののほか、トリコモナス、子宮内膜炎、卵管炎など、婦人科疾患があげられます。肛門掻痒症では腸寄生虫、痔核、胃腸病、腎臓病があげられます。
 西洋治療としては、①痒み止めの内服。②老人性皮膚掻痒症のように乾燥した皮膚の上に起こったものには、尿素軟膏やヘパリン類似物質含有軟膏の外用、ビタミンAクリームも有効です。感染を併発していない限局性皮膚掻痒症には、副腎皮質ステロイドが有効とされています。(ただし短期間の使用にして下さい。長期の使用は危険な副作用の心配があります。副腎皮質ステロイドの使用は十二分に危険性も考えることが大切です。
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 皮膚掻痒症は、単に皮膚が痒いだけではすまされない多くの病気が隠されています。
 西洋医学の薬品は、使用したり服用しますと、すぐに痒みがが収まりますからいかにも良く効く薬と思いがちですが、上記の用に原因も多岐にわたり、以外と深刻な病気の前触れや、その病状を表していることが多いものです。
 
副腎皮質ステロイドは、そうした症状を一時的に緩和する中で、本当の病気を見えなくしてしまうこともあります。
 本来の病気が隠れてしまうことは、治療ではなく病状はそのままで回復しているのではないため、少しずつ病気は重くなっていきます。しかし副腎皮質ステロイド薬は、そうした症状を後回しにするだけで、最後には深刻な結果を招く恐れがあることを知ってください。
 
副腎皮質ステロイドの長期使用は、脱毛症になる危険があります。
このことは、私の長い発毛・育毛研究の結果からのお知らせです。

 「新家庭の医学 時事通信社著参考」


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