2008.08.05

異常行動⑦/合成香料/化学物質/脱毛症/育毛

 日本人は、世界の中でも清潔好きとして知られています。
日本人の体臭は、元来、魚介類や穀物を主食としてきたため強くありません。
 戦後、欧米食が入ってきて、牛肉や豚肉、その他の肉を食べるようになり、それに伴って体臭が強くなっています。いわゆる動物臭です。
 腋臭に悩まされる人も出ています。
香辛料や食べ物の「におい」は、その人の体臭となります。
 肉食文化は、体臭を隠すために、香水を発明しました。
しかし、元々、ほとんどの日本人は、体臭を意識するほどの「におい」は出ていません。
 そのため、ちょっと香水をつけると「におい」がきつく感じられ、逆に不快感を感じます。
 脱毛症や急に多量に抜ける、異常脱毛の方の「頭皮のにおい」が臭
いことがあります。
 このくさい頭皮のにおいは、シャンプーでは落とせません。それは皮脂腺から出ているものだからです。
 その臭いにおいを消すために、合成香料の入ったシャンプー剤を購入する人もいるようです。
 合成香料は、化学的に造った、人間が良い「におい」と感ずるものですから、その「におい」に引きずられて使う気持は分かります。
 しかし、合成香料は、人の体や脳に何の影響もないのでしょうか?
嗅覚は、ただ良い「におい」を嗅ぐためのものではありません。
 食べ物が腐っているのかは、その腐敗臭を嗅ぎ分ける必要があります。
 火事になれば焦げ臭さや、物が燃えるときのにおいを敏感に感じとります。
 また、食物の鮮度を嗅ぎ分けたり、素材の持つ「におい」から、美味しさを予測したり、何の物質かを特定もします。
 こうした、人間が生きて行く上での、重要な嗅覚が、合成香料によって正常に働かなくなります。
 現在、合成香料が、「どれほど人間にとって危険なもの」かの医学的データーはありません。
 しかし、デパートの化粧品売り場に、長時間いられますか?
 スーパーマーケットなどの、洗剤やシャンプー売り場に、長時間いられますか?
 私は、そこを素通りするだけで、頭がクラクラします。息を止め、鼻を塞いで通り過ぎても、かなり離れたところからでも、強烈な「におい」は漂っています。
 良い「におい」と思っても、石油から化学合成で造った「におい」は、私の場合は、明らかに思考力を奪うことは確かです。