2012.07.06

梅雨時の脱毛症対策 ④ 

梅雨時の脱毛症対策 ④                     
真菌症 「表在性真菌症・深在性真菌症」

 カビの正式名称は真菌で、キノコや酵母なども仲間です。

胞子は10μ~100μm、細菌やウィルスよりは大きいが肉眼では見えません。

ほんの少しの有機物があれば増殖します。

人間の皮膚は皮脂や汗、古い角質があり、特に不潔にしている人はカビ菌が繁殖しやすい。

温度25度~30度前後、湿度65パーセント異常のジメジメした環境を好みます。条件がそろえば増殖して内部に入りこもうとします。

特にこの時期はカビが増殖する条件がそろっています。

マラセチア菌も皮膚常在菌ですが、普段は毛穴にひそんでいます。しかし、過剰に分泌された皮脂を栄養に増えると、毛穴などが炎症を起こしひどくなるとでん風という皮膚病になります。

でん風は5百円玉くらいの茶色や白色のシミのような斑点ができ、放置すると背中や胸など全体に広がります。

高齢者がよくなるのは皮膚カンジタ症です。口の中や体表、陰部などどこにでもいるカンジタ菌が原因です。ゆびの間や爪の根元などにブヨブヨした膿などを作り皮膚がむけてきます。

白癬菌は水虫として知られていますが、これもカビ菌です。元々は人は持っていないので、常在菌ではありません。患者から感染します。

十年くらいまえから、新型のトンスランス菌という白癬菌が日本人に感染者が出るようになりました。

柔道やレスリングなどで海外で試合をしたときに感染したのではないかと言われていますが、最初は赤く水ぶくれのように赤くブヨブヨした症状ですが、しだいに広がっていきます。

毛髪内部で増殖したり、抗真菌剤を塗ったり、飲んだりして手当てをしないと、全身に広がります。

頭部に出来ればその部分は脱毛します。しかし、手当てをすればまた発毛します。

発症しても、多くは抗真菌剤を塗ったり、服用すれば症状は治まります。

しかし、カビだと思わずに抗菌薬を使ったり、湿疹だと思い市販薬を塗ると効果はありません。

特にステロイド薬などを使うと治癒しないばかりか、免疫力を弱めることになり逆に体全体に広がって悪化させます。

カビなどの真菌類は約150万種いると推定され、皮膚常在菌は通常は体を守っているものですから、免疫力の低下を招かないような生活リズム、肉食への偏りをなくす、ストレスをためない、体を清潔に保つことなどを心がけていくことが大切です。

薄毛や脱毛症の正しい育毛ケアは
http://www.worldscience.co.jp/