2010.05.04

春の育毛・発毛のための食生活 ⑮

春の育毛・発毛のための食生活


イ ワ シ   (鰯)


鰯は血栓症や心筋梗塞・高血圧などの生活習慣病予防に働く栄養素の宝庫といわれています。育毛にとってとても良いものです。


豊富なDHA、IPAがコレステロール値を下げ、血液をさらさらにします。


DHA(ドコサヘキサエン酸)は、悪玉コレステロールを減らし善玉コレステロールを増やすほか、脳・神経組織の発育や機能を高めます。また血圧を下げたり、血液中の中性脂肪を減らす作用があります。


IPA(イコサペンタエン酸)は、血小板の凝集を抑制し、血栓を溶解させ、血管を拡張させるほか、こちらも悪玉コレステロールを減らし善玉コレステロールを増やすほか、血液中の中性脂肪を減らします。


また、近年DHA、IPAには発癌率を低くするだけでなく、癌細胞の転移を抑制し、抗ガン剤の副作用を軽くする作用があることもわかってきました。


鰯といえばふつうマイワシ、ウルメイワシ、カタクチイワシの三種を指します。


ビタミンB2も豊富です。B2は、細胞の再生やエネルギーの代謝を促し、健康な皮膚や髪、爪をつくり、成長を促します。


そのほか、チロシンやタウリンも含まれています。チロシンはアミノ酸の一種で、脳内の神経伝達物質(アドレナリン、ノルエピネフリン、ドーパミン)の原料になり、甲状腺ホルモンのチロキシンや、髪の黒色色素のメラニンの原料にもなります。また近年鬱病が増えていますが、このチロシンは鬱症状の改善に効果があります。


このほかにも、二日酔いを予防し、血行を良くするナイアシン、免疫機能を正常にするビタミンB6、活性酸素から細胞膜をまもるビタミンE、貧血を防ぐ鉄分なども含まれていますので、鰯はまさに栄養の宝庫であるとともに、欧米化した今の日本人の食生活に、おおいに食べたいものです。


マイワシは日本各地、サハリンの沿岸、東シナ海で獲れます。大きなもので25㎝くらい、からだに7つの青黒い反転があることから「ななつぼし」ともいわれ、背が青緑色で、腹部は銀白色です。鰯類の漁獲の大半は、このマイワシをいいます。


ウルメイワシは本州中部以南、朝鮮半島、ハワイ、アメリカ西海岸、オーストラリアに分布しています。大きさは30㎝ほどでマイワシよりもスマートで円筒形に近い体型です。大きな目が厚い脂肪で覆われているため、目がうるんだように見えることからこの名がついています。


カタクチイワシは日本各地、朝鮮半島、中国の沿岸に分布し、大きい物でも15㎝くらいです。下あごが小さく、上あごが突き出て見えるのが特徴です。



 


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