そらまめ

さやが天に向かって直立するので「空豆」となずけられました。

豆の形が蚕(かいこ)に似ているので、「蚕豆」とも書かれます。

「そらまめ」は疲労回復、高血圧予防、むくみ解消、肝機能に効果的です。

未熟な豆を食べますが、蛋白質、糖質、カロテン、ビタミンＢ1、Ｂ2、Ｃ、食物繊維などを含み、栄養バランスが良い食品です。

特にビタミンＢ群が多く、ビタミンＢ1は100グラム中0.3㎎、ビタミンＢ2は0.2㎎です。

ビタミンＢ1は糖質を分解して、乳酸などの疲労物質を身体にため込まないように働きます。

ビタミンＢ2は、動脈硬化の原因となる、過酸化脂質の生成を防いで、血管の若さを保ちます。

「そらまめ」の脂質にはレシチンという成分が多いので、Ｂ2とともに働き血中のコレステロールの酸化を防ぎます。このことは育毛にはとても重要なことです。

また、カリウムが豊富なので体内の余分な塩分を排泄します。さらに食物繊維との相乗効果で腎炎によるむくみを解消します。

100g中10.9gと、良質な植物性たんぱく質が豊富ですから、健康に、そして育毛にも最適です。

旬は今から6月頃までで、鮮度の良いそらまめは採ってから、３日以内のものが良く、やわらかい皮ごと食べるのがお薦めです。食物繊維がしっかり摂れ、便秘改善に効果的です。

乾燥に弱いので、調理する寸前までさやごと保存しましょう。調理は加熱しすぎないことが大切です。

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